あどけないこと

~日常の楽しみ方を探して~

願懸けしにお地蔵様を縛りにいく@仙台

米ヶ袋縛り地蔵尊

東京でも、縛られているお地蔵様を見たことがありますが、ここ仙台市の米ヶ袋にも、縛られているお地蔵様がいます。

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友人に写真を見せたりすると、「なんで縛られてるの?」と聞かれるのですが、由来の説明を読んでも分かりません。

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「米ヶ袋」縛り地蔵尊由来には

江戸時代に正義のために非業の死を遂げた「伊藤七十郎重孝」という武士の供養のために建てられ、「人間のあらゆる苦しみ悩みを取り除いてくれる」と信じられ、願かけに縄で縛る習わし 

とありますが、
建立経緯と御利益のみで、なぜ願かけで縛る習わしになったのかは不明です。

誰かご存じの方、いらっしゃらないでしょうか?

例祭 供養 

そしてこちらの地蔵尊は、案内にもあるとおり毎年7月23・24日が例祭で、23日にはご供養があります。

前日の様子はこちら。

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 一年に一度、この縛り地蔵様の縄を解き、新しく縄がかけ直されます。

(以前、前日に縄が解かれている状態のお地蔵様を見たことがありますが、今回は見られませんでした。)

始まりは10時から。

まずは、縛り地蔵尊のお世話の会代表の挨拶。

そして、近所のお寺「松源寺」の住職による読経。

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その後は、関係者から順番にお地蔵様にご焼香とお参り。

そして、いよいよ願掛をする時間に。

願懸けの縄をかける

こちらが用意されていた「願懸けの縄」

縄を触る機会って、普段ないですよね。

けっこうゴワゴワしています。

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列に並んで一本縄を取って、正面ではなく、左脇の方から上に上がります。

(脇から上るように、足元にはブロックが用意されていました。)

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お地蔵様には、既に一重には縄が巻かれているので、その上から結べば良いようです。

列に並んだのが前の方だったので、まだそんなに巻かれてはいませんでした。

言われたとおりに、解けないようギュッと結びます。

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終わってから思いましたが、縄を結ぶことに意識がいってしまい、何も願掛けしてきませんでした。失敗、失敗。。

なお、こちらは購入してきた御札。

縛られてはいるけど、ぐるぐる巻きではない絵姿です。

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後日になって寄ったところ、すっかりぐるぐる巻のお姿になっていました。

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また一年間、このお姿で見守ってくれることでしょう。

なお、このお地蔵様がいるのは、こちらの場所になります。

ちびっこ広場って名前なのかな。

【あどけないこと】
  • 仙台市青葉区米ケ袋には、縄で縛られてぐるぐる巻になった「米ヶ袋縛り地蔵尊」がある。「人間のあらゆる苦しみ悩みを取り除いてくれる」らしい。
  • 一年に一度、7月23日には縄が解かれ、供養されて、願掛けの縄を結ぶことができる。