季節の瑞鳳殿@仙台
瑞鳳殿
今回は、春の新緑と秋の紅葉の時期に、散歩コースとしている「瑞鳳殿」(ずいほうでん)を紹介します。
まず、「瑞鳳殿」へは、仙台駅から「るーぷる仙台」という観光循環バスに乗り込みます。
移動時間は、車内での観光案内も付いて15分ぐらい。
市バスだけど、オシャレなデザインです。
下の写真は、このバス停の先の橋から撮った写真で、左側のこんもりした所に、「瑞鳳殿」があります。
中心部からあまり離れていないのに、広瀬川の穏やかな流れと、鬱蒼とした杉林に覆われています。
ちなみに、この橋の辺りは、仙台七夕の花火を見るのに程良い場所です。
川が大きく蛇行しているので、この右側の土手の先の上の方に花火が見える感じになります。
秋の紅葉「瑞鳳寺」
バス停を降りてからは、この小高い所へと上って行きます。
距離はそんなにないのですが、少し急な坂です。
坂の途中には、無料の杖が置いてあります。
(ただ、そこまでかと言われると、雰囲気を味わうためだけかもしれません)
紅葉はというと、この辺りは基本的に杉林なので、坂を上りきった左手にあるお寺「瑞鳳寺」と、伊達政宗さんの霊廟「瑞鳳殿」の辺りのみになります。
この「瑞鳳寺」の紅葉は、寺社の歴史を経た建物と相まって、なかなか見事です。
周囲が杉林の濃い緑なので、鮮やかな色合が目を引きます。
そして、なぜか気になって、みんなが写真を撮っていくお地蔵様。
特に、真ん中のお地蔵様が特徴的です。
このお寺の先からは、杉並木の階段になっていて、もう少し上っていきます。
写真の撮り方のせいか、かなり果てしなく見えますが、そんなことはないので御安心を。
手すりがないので、足の悪い私は、いつも注意して歩いています。
車椅子は、道幅的に難しいところです。
江戸時代からの霊廟なので、杉の幹が立派なのがちらほら。
立派な樹を見かけると、なんとなく御利益がありそうで、触ってみたくなります。
そして、「瑞鳳殿」の霊廟への入口。
大人は入場料570円です。
なお、普段は散歩で通るだけなので、有料となる霊廟の方には行かず、脇の通路を歩いています。
七夕ナイト「瑞鳳殿」
こちらが伊達政宗さんの霊廟へと上っていく「涅槃門」(ねはんもん)になります。
霊廟の付近も、門の色合いと相まって、紅葉が鮮やかです。
なお、中に入ったのは、仙台七夕の際の「瑞鳳殿 七夕ナイト」の時なので、ここからはその時(2019年)の写真を。
七夕ナイトは、仙台七夕に合わせて、本殿がライトアップされ、敷地内に約1200本の竹灯籠が灯されるイベントです。
伊達忠宗さんの霊廟である「感仙殿」の前の広場では、コンサートも開かれます。
こちらは、手水舎の龍。
迫力ある感じに撮れました。
「涅槃門」のライトアップ。
七夕の飾りもあります。
手前には、竹灯籠がたくさん配置されていました。
なかなか人気のイベントのようで、お客さんも大勢。
そしてこちらが、「瑞鳳殿」の本殿です。
平成の時代に修復されたので、安土桃山様式の鮮やかな色合いを見ることができます。
続いて竹あかりの道を歩いていって、
こちらは、伊達家3代目当主、伊達綱宗さんの霊廟「善応殿」(ぜんのうでん)。
伊達家2代目当主、伊達忠宗の霊廟である「感仙殿」(かんせんでん)は、写真ピンぼけに付き割愛。
霊廟、つまりお墓なわけですが、人が多いせいか、そんなに恐くありませんでした。
人がいないと怖いでしょうけど、普段の夜は入口のゲートが開いておらず、中には入れませんから。
春の紫陽花「杉並木」
最後は、 春の様子を。
杉林が主の「瑞鳳殿」も、いくらかある広葉樹が芽吹く春は、歩いていて気持ちがいいです。
特に、紫陽花が咲く6月からは、青で彩られます。
紫陽花があるのは、「瑞鳳殿」入口までの杉並木、「感仙殿」から出口までの階段、それに、「瑞鳳殿」のバス停までの坂道です。
「感仙殿」から、こちらの階段を下ると出口で、最初の杉並木の階段の入り口と交わり、「瑞鳳殿」を一周回ったことになります。
だいたい、一回り30分、ゆっくり見学しても一時間ぐらいの観光スポットです。
バス停の近くには、休憩する喫茶店や食事処もあります。
ここでお土産を探すとすると、仙台市内では珍しい、「柿の葉ずし」のお店があります。
食べたことがありますが、なかなか美味いですよ。
こちらが、「萬葉 柿の葉ずし」さん。
猫とお地蔵様に出会う旅@浦戸諸島
離島上陸
前回は、松島湾の「浦戸諸島」に行くため、「マリンゲート塩釜」から汽船に乗って海を眺めました。
さて、「浦戸諸島」には4つの有人島があり、一番近い島は「桂島」です。
島から飛び出た桟橋に到着し、 散策を始めます。
まずは、島の地図を眺めて、
この赤いラインの「みちのく潮風トレイル」に沿って、右回りに歩いていきましょう。
トレイルとは、未舗装路のことです。
民家の間の道は、細くてクネクネしていました。
「珍しいね~」って友人に話しかけたら、「うちの実家の辺りもこんなもんだよ」ってことで、海岸沿いの地域ではあまり珍しくないようです。。
最初の撮影スポット、「松崎神社」に到着。
神社はどこも木が生い茂っていますね。
この写真の大木はタブの木で、海岸近くでよく見られる木です。
神社の奥からは、林の中の道になります。
所々、木々が開けて見晴らしの良いところがあり、松島湾の小さな島々が見られます。
「松島や ああ松島や 松島や」
写真の島々は、波で削られて、断面が縞々になっています。
どこかに、海賊の隠し財でも眠ってないかしら。
そして桂島海水浴場へ。ざぶ~ん。
砂浜を歩いているのは、私達だけでした。
「島歩きマップ」によると、春には「椿」・「菜の花」、夏には「ハマヒルガオ」・「ハマナス」となっており、秋は残念ながら何も咲いてないようです。
長閑でいいですけど。
猫さん登場
ここら辺でお昼にしましょう。
海を見渡せるベンチに座っていると、おやおや~
猫さん登場です。
近づいてきます、どうしたのでしょうか。
私の家の近所だと、猫さんは警戒して逆に遠ざかって行くのですが、嬉しいです。
おおっと、膝の上に足をかけて登ってきました。爪が伸びていて、意外と痛いです。
「寄越すのニャฅ'ω'ฅ」、私のおにぎりが狙われています。
猫さんには極めて弱いので、3つ持っていたおにぎりのうち、1つを差し上げました。
直ぐ平らげて満足したご様子。ちょい腹減りぐらいだったようです。
友人曰く、「僕は猫が好きではないので、猫もそれを分かってて、寄ってこない。たかられたのは、君だけ」。ひどい・・・
そんなかんなで、散歩を続け、そんなに島が大きくないので、地図のゴールに到着。
お昼も食べて、一時間半弱ぐらい。
まだ時間があるので、次の島も行ってみることに。
この船着き場にも、猫さん達が。
食後の雑談中ですね。
島と島との間は無料の渡し船があるので、電話すると直ぐに来てくれます。
椿のトンネル
次の島は、「野々島」です。
この島は、椿のトンネルが有名とのこと。
残念ながら季節ではないので、枝のアーチだけでした。
案内プレートがおしゃれです。
他にも、木の名前のプレートがいくつもあって、勉強になりました。
この島では、「野々島漁港」から、「野々島学校下」まで歩いて、次の島へ。
滞在は1時間弱ぐらい。
春から夏にかけてなら、椿の他に、菜の花、桜、ラベンダーなどの花を楽しむことができるようです。
お地蔵様
さて、最後の島は「寒風沢島」です。
(他に「朴島」へも無料の渡し船で行けますが、時間の関係上ここまでにしました)
「野々島」でも、道の所々に野仏が祀られていましたが、「寒風沢島」も同様で、その1つの「六地蔵」を見に行きます。
お地蔵様へと通じる道は、妙に苔むして静けさがあります。
昔から変わらないままに、ずっと守り続けているのでしょうね。
沖縄で神事を行う場所の風景に近いでしょうか?
南方と東北でだいぶ植生が違うはずですけどね。
文字通り、6尊のお地蔵様が祀られています。(お地蔵様の単位は「尊」です。)
まず「六道(ろくどう)」とは、仏教において、 衆生がその業の結果として輪廻転生する6種の世界のことで、「地獄道」、「餓鬼道」、「畜生道」、「修羅道」、「人道」、「天道」になります。
そしてこのお地蔵様は、六道すべてに隔てなく慈悲を注ぎ、迷い苦しむ亡者を救済し、浄土に送り届けてくれると言われているそうです。
念入りに拝んできました。
道の脇は、良く見ると、平べったい石を積み上げた石垣なのですね。
どういう特徴の石なのか、何のために積み上げたのかなど、タモリさんなら分かるんでしょうけど、解説してくれる人がいないと分からないので残念です。
「寒風沢島」の奥の方は、この諸島唯一の水田地帯が広がっていますが、帰りの汽船の時間が近づいているのでそこまでは行かず、島の真ん中辺りで折り返しました。
滞在は1時間弱ぐらい。
汽船の穴あけ切符
帰りは行きより大きな2階建ての汽船でした。
私は疲れて1階で寝ていたのですが、友人は2階に景色を眺めに行きました。
マリンゲート塩釜で会った時には、~2階は結構揺れた~とのことです。
乗り物酔いのある方は、1階の真ん中辺りに座ったほうが良いですよ。
寒風沢島の乗り場には券売機が無かったので、汽船の中で乗船券を購入しました。
乗った場所、降りる場所、料金の所に、乗務員さんが穴を開けてくれます。
電車はすっかり「タッチ、ピ」になってしまいましたし、なんとなく貴重で記念に欲しかったのですが、降りる時は寝ぼけていてそのまま渡してしまいました。残念。。
今回は、離島の散策が3時間ぐらい、汽船での移動が1時間ぐらいで、合計4時間程の旅でした。
暖かい時期なら、帰りはもう一本後の汽船でも良いかもしれません。